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第13回『このミステリーがすごい!』大賞、優秀賞を受賞して作家デビューをした神家正成のウェブサイトです。

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日々雑記BLOG

過去の日記

 新人賞を受賞してデビューした半熟新米作家が、本物の作家になるために悪戦苦闘する日々の呟きです。Twitterのまとめも多いです。

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2022年 1月2月3月

2016年2月の日記

01日 第14回『このミス』大賞、一色さゆりさんの『神の値段』
03日 74式戦車の「お座り」
04日 小説修行 福井晴敏さん「いまできる最善のこと」
05日 『深山の桜』文庫化の告知
08日 旧正月のご挨拶
09日 自衛隊、南スーダンPKOでの「駆け付け警護」
12日 『このミス』大賞作家の記事や告知など
20日 次回作のこと
21日 『深山の桜』文庫版の解説は大森望さんです
23日 『深山の桜』文庫版の書影が公開されました
25日 『深山の桜』大きいのと小さいのと豆な物
29日 小説修行 薬丸岳さん「オムライス」

2016年2月1日  第14回『このミス』大賞、一色さゆりさんの『神の値段』

『神の値段』の書影を見て呟きました。

 第14回『このミステリーがすごい!』大賞、大賞受賞作、一色さゆりさんの『神の値段』の書影が出ました。素敵な装画、装幀です。『このミス』大賞初の美術ミステリー。1次選考で杉江松恋さんが「即戦力」と太鼓判を押された作品です。楽しみです!

 3月には優秀賞の大津光央さん『たまらなくグッドバイ』も発売予定です!

2016年2月3日  74式戦車の「お座り」

74式戦車(ナナヨン)の恰好いい写真を見て呟きました。

 陸自と海自の共演、渋くてカッコイイ! マーキングを見ると第3戦車大隊ですね。ナナヨンは輸送時などでは、写真のように砲身を後方で固定します。アンテナも畳み、姿勢制御装置で車体を一番下げます。この状態を「お座り」(笑)と呼んでいました。
twitter.com/3022mozz/status

 74式戦車は油気圧サスペンションを装備しており、車高を上下20センチ程度変化させることが可能です。車体の前後、左右の姿勢制御も可能です。山や丘陵の多い、日本での戦闘を想定していますので、待ち伏せ攻撃や稜線射撃が可能になっています。
 90式戦車(基本は前後のみ)や10式戦車も引き継がれています。
 ちなみに車体前方を上げてから、一挙に下げる動作は「ご挨拶」と言います(笑)。

2016年2月4日  小説修行 福井晴敏さん「いまできる最善のこと」

 小説修行の書き(打ち)写しを終えて呟きました。

 小説修行の書き(打ち)写し、修了。福井晴敏さん『6ステイン』(講談社文庫)より「いまできる最善のこと」。江戸川乱歩賞受賞者は、受賞後、小説現代で短編を発表するのですが、その作品です。模写していると自分の文体までが熱くなってしまう物語。模写の手を止めてそのまま先を読んでしまいました。

「いまできる最善のこと」の簡単なデータと感想。原稿用紙換算81枚。総文字数29252。715文。239段落。平均文長41文字。平均句読点間隔16文字。文字使用率、漢字33%、カタカナ5%(一太郎より)。福井さんらしい改行の少ないみっちり詰まった文体。思ったより漢字は開いていました。

 中年男の三人称一視点。千葉の小湊鉄道の場面から始まり、独白により過去回想を絡め、主人公の造形を深めています。熱い漢(おとこ)の物語。タイトルが繰り返し文中で効果的に使われています。
 福井さんにはまた熱い自衛隊の物語を書いてほしい! 書いてくれないことが私の執筆動機の一つです(笑)

 だいたい1日2ページ程度なので、1か月で短編一つ終えるペースですね。短編だけではなく、長編も再度やってみて全体の構成などの確認をしてみたいです。
 実際に小説を書くようになってから、小説を読むと、ああ、ここはこういう意図なんだなとか、これは伏線でここに繋がりとか、ここはクライマックスの前だから少し緩めているんだなとか、作者の意図が少しずつですが分かるようになってきました。
 小説の技巧、見せ方というのは大切だなと改めて思っています。日々勉強ですね。

2016年2月5日  『深山の桜』文庫化の告知

『深山の桜』の文庫がアマゾンなどに掲載されて呟きました。

 皆さんいろいろと告知されているので私も。『深山の桜』3/4いよいよ文庫化です! 先ほど再校ゲラの最終確認を終えました。文庫化に伴い装画が変わります。自衛隊らしさを出した装画になる予定です。お楽しみに!
 同日発売の喜多喜久さんと深津十一さん共々、皆様よろしくお願いいたします!

 文庫化にあたり、大きく手は入れてません。入れようかとも思いましたが、まあいいかなと(笑)。それにしてもまだ誤字脱字があったのには驚きました。あいつら確認時には隠れていて増殖しているんじゃないかと思います(笑)。次回作も自衛隊物です。『深山の桜』の登場人物も出てきます。お楽しみに!

 皆様、多数のRTといいね、ありがとうございました! 自分の紡ぐ物語は本当に面白いのだろうかと、受賞後第2作のプレッシャーに押し潰されそうな日々でしたが、勇気をもらいました。頑張ります!
『このミス』大賞第13期の2作目の先陣は、辻堂ゆめさんが切ります。皆様よろしくお願いします!

 単行本は、げみさんにとても素晴らしい装画を書いていただいたのですが、文庫化ということで装画が変わることになりました。自衛隊らしさを前面に出したものとなっています。
 文庫化により多くの方に『深山の桜』が届くように願っております。いろいろと企画も考えています。皆様、よろしくお願いいたします!

2016年2月8日  旧正月のご挨拶

 旧正月ということで呟きました。

 새해 복 많이 받으세요!
 韓国などで生活に結びついている旧暦では、今日が新しい新年の始まりです。気持ちを切り替え再出発です。
 写真は妻がくれた桜模様のキャンディ。嵐の5色です。書かれている言葉が私には足らんそうです(´・ω・`)
pic.twitter.com/mZ47dHc1wF

かえる桜キャンディ

 ちなみにキャンディの文言は「努力、集中、本気、必勝、親切」(笑)です。これ桜の形のキャンディです。下のピンクのお皿も100円ショップで購入した桜です。
 来月は桜の季節、『深山の桜』もサクラサクになりますように。なむなむ。

2016年2月9日  自衛隊、南スーダンPKOでの「駆け付け警護」

 防衛省の記事を見て呟きました。

『深山の桜』の舞台となった自衛隊の南スーダンPKOですが、派遣期間が再度延長されました。物語は2年前の第5次隊での話ですが、現在は第9次隊が派遣されています。政情は相変わらず不安定です。無事任務を遂行し、戻られんことを心より願います。
twitter.com/bouei_saigai/status
 また平和安全法制で「駆け付け警護」が可能になりましたが、次回の第10次隊でその任務が加わるかどうかは検討中です。
『深山の桜』の作中では主人公が当時は違法の「駆け付け警護」をしてしまいます。なぜ、どうして? 自分は当事者たちの想いに本当に寄り添えたのだろうかと今更ながら思います。

 2014年の2年前の春、『深山の桜』の応募原稿を書いている時には、「駆け付け警護」が可能になるとは思っていませんでした。数多くの法整備の遅れの中で少しずつでも現実的な法整備が進むことを願っています。
 第10次隊は5月前後からの派遣になると思いますが、もし新しい任務――「駆け付け警護」を行うことになるのであれば、訓練が必要です。いきなりやれと言われてもできません。何度も訓練してこそ任務を遂行できるのです。
 自衛官の日常はほぼ訓練です。「事」――万が一の時のためにひたすら訓練をするのです。訓練中の事故死――殉職も起こるような訓練です。
 訓練が訓練で終わることを切実に望みます。

2016年2月12日  『このミス』大賞作家の記事や告知など

『このミス』大賞作家の記事や告知を見て見て呟きました。

 第14回『このミス』大賞、大賞受賞作『神の値段』amzn.to/1RVfpyi
絶賛発売中の一色さゆりさんの朝日新聞の記事。ペンネームの由来がいいですね。
 朝日新聞デジタル:一色さゆり「神の値段」美術愛が存分に
t.asahi.com/j1st
 ちなみに伽古屋さんも呟いていましたが、一色さゆりさんの公式ウェブサイトはこちら。

 野暮ったい私のウェブサイトと違い華やかです(笑)。『このミス』大賞作家のSNS利用状況など情報収集はしているのですが、まとめる余裕がありませぬ(泣)。

 第14回『このミス』大賞、優秀賞の大津光央さん『たまらなくグッドバイ』amzn.to/20Z5klVは3/11発売。
 第13回優秀賞仲間の辻堂ゆめさんの次回作『コーイチは、高く飛んだ』amzn.to/1PQTy9sも同日発売。優秀賞もよろしくです!

 大津さん、こんな面白そうなイベントもされるようです。有栖川さんは大津さんの師匠です。
 第14回『このミステリーがすごい!』大賞 優秀賞受賞作品 大津光央「たまらなくグッドバイ」出版記念対談『そうだ!有栖川有栖先生に聞いてみよう!』 twitter.com/nanatsunotokei

 毎年、1月から3月にかけては『このミステリーがすごい!』大賞の受賞作の刊行、文庫化、新作など『このミス』大賞シーズンです(笑)。
 第15回『このミステリーがすごい!』大賞の応募も始まっています。締め切りは5/31。あと109日。上記の記事によると一色さんは2か月で応募原稿を書き上げたそうです。私もプロットは1か月。執筆は3週間でした。まだまだ間に合いますよ!

2016年2月20日  次回作のこと

 次回作のことを呟きました。

 次回作の原稿が今日で20万字を越えました。原稿用紙換算だと578枚。ちなみに『深山の桜』は22万4千字、原稿用紙675枚でした。いよいよ佳境です。なぜかプロットからはずれてきております。もっと早く仕上げる予定でしたが、思いのほか苦戦しております(泣)。お待たせして申し訳ありません

 デビューから早1年が経とうとしています。次回作なのですが、同じく自衛隊を舞台にしたミステリーを執筆中です。プロットやら執筆やら、なぜか時間がかなり掛かってしまっております。
 本来であれば『深山の桜』の文庫化に合わせて刊行したかったのですが、もう少し先になりそうです。頑張っておりますので、もう少しお待ちください!

2016年2月21日  『深山の桜』文庫版の解説は大森望さんです

『深山の桜』文庫版の解説のことを呟きました。

 3/4発売の『深山の桜』文庫版の解説は『このミス』大賞の最終選考委員のお一人の大森望さん@nzmです。南スーダンPKOの現状から始まり、物語のディテールとリアリティ、選考会の話、私の経歴、深山の桜の意味、次回作の話など素晴らしい解説を書いていただきました。ありがとうございました!

 ちなみに『深山の桜』は単行本時にも、杉江松恋さん@from41tohomaniaから素晴らしい(作者にとっては涙が出るような)解説を頂きました。二度も解説を頂けるなど本当に有り難いことです。装画や装幀、解説は生まれたての赤ちゃんを柔らかく包む産着のように物語を優しく包んでくれます

 物語の解説が、私はとても好きです。本を買う時にも少し読んで参考にします。そして物語が終わった後、余韻を楽しむかのごとく解説を味わって読みます。素晴らしい解説は、物語とその作者をとても身近に感じさせてくれます。
 幸運なことに『このミステリーがすごい!』大賞の優秀賞の場合、単行本でも解説が付きます。大賞受賞の場合は、『このミステリーがすごい!』大賞のウェブサイトに掲載される、最終選考委員の選評が載ります。
 文庫化の際にも新しい解説を書いて頂けるので、『このミステリーがすごい!』大賞の優秀賞受賞作品は2回、解説を頂けることになります。一般的な書籍の場合、単行本では解説はなく、文庫化されるときに解説が載りますので、ほとんどは解説は1度だけです。
 今回も前回も素晴らしい解説を頂きました。作者にとって一生の宝物です。ありがとうございました!

2016年2月23日  『深山の桜』文庫版の書影が公開されました

『深山の桜』文庫版の書影が公開され呟きました。

『深山の桜』文庫版の書影が公開されました。@MISSILE228apl様が素晴らしい装画を描いてくださいました。作中の一コマ、迫り来る戦車を迎え撃つ自衛官、迫力溢れる構成です。蒼いアフリカの空に映える帯はなんと桜色! 3/4発売です。
amzn.to/1SWnQu5

 1年前に発売された単行本の装画は@gemi333げみさんでした。装画を見た途端、物語が浮かぶような素晴らしく有り難い装画でした。実際に『アフリカの桜』という掌編を書きました。こちらで無料配布しています。ぜひ一度読んでみてください!
kamiya-masanari.com/contact.html

深山の桜 文庫 帯なし

深山の桜 文庫 帯あり

 文庫化にあたり装画が変わりました。自衛隊小説らしい素晴らしい装画をMISSILE228様に書いていただきました。ぜひ書店で手にとってご確認ください!

2016年2月25日  『深山の桜』大きいのと小さいのと豆な物

『深山の桜』文庫版の見本が届き呟きました。

 大っきいのと小っちゃいのと、さらに豆な物が揃いました。んふふ、嬉しいです。敬愛する森見登美彦さんは「大きなものと小さなものを揃えるのは紳士淑女の嗜み」とおっしゃってます。小さいほうも皆様に愛されますように!
 豆な物は非売品です(笑)。
pic.twitter.com/TPKW2G1mTJ

深山の桜 文庫 豆本

深山の桜 文庫 豆本

 ちなみに豆本の中身はメモ帳を小さくした物です。A9サイズ。文章を印刷して作ろうとしましたが断念しました。一応、裏側も見返しもちゃんと作ってあります。文庫版のほうは帯も取れます。
 本は豆。初めのものはさらなり、小さきものは、いとをかし。
pic.twitter.com/vzgbVQMu1i

深山の桜 文庫 豆本

深山の桜 文庫 豆本

深山の桜 文庫 豆本

深山の桜 文庫 豆本

 文庫版『深山の桜』も皆様よろしくお願いします!

2016年2月29日  小説修行 薬丸岳さん「オムライス」

 小説修行の書き(打ち)写しを終えて呟きました。

 小説修行の書き(打ち)写し、終了。薬丸岳さん『刑事のまなざし』(講談社文庫)より「オムライス」。刑事夏目が初登場した薬丸さんの初期短編。全編、夏目の視点ではなく周りの視点から夏目という人物を浮かび上がらせています。夏目の眼差しを通して「罪と罰」というテーマを薬丸さんらしく綴ります
「オムライス」の簡単なデータと感想。原稿用紙換算65枚。総文字数20661。717文。411段落。平均文長29文字。平均句読点間隔18文字。文字 使用率、漢字29%。カタカナ3%(一太郎より)。改行多め、漢字開き目。女性看護師の三人称一視点。何かを隠している語り手。切ない読後感。
 事件、過去告白、捜査と進み、最後に語り手の心の奥底が明らかになります。視点が夏目でない点を生かした構成です。主人公を複数の視点から浮かび上がらせていく短編連作、書きたいですね。オール讀物新人賞にも応募していたので短編は何度か書いています。長編と違う脳の筋肉を使うような気がします。

 短編、読むのも大好きですが、書くのも好きです(笑)。長編の新人賞のがデビューにいいと思い、長編新人賞を中心に投稿していましたが、オール讀物新人賞(短編の新人賞です)には何度か投稿しました。浅田次郎さんによると海外では純文学とエンタメ小説の区別はないが、長編作家と短編作家の区別はどこの国でもあるとおっしゃっていました。
 資質などもあると思いますが、短編もどんどん書いていきたいですね(まずは依頼が……)。アイデアやプロットはいくつかあります。皆様、ご依頼お待ちしております!

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