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第13回『このミステリーがすごい!』大賞、優秀賞を受賞して作家デビューをした神家正成のウェブサイトです。

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日々雑記BLOG

過去の日記

 新人賞を受賞してデビューした半熟新米作家が、本物の作家になるために悪戦苦闘する日々の呟きです。Twitterのまとめも多いです。

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2022年 1月2月3月

2016年4月の日記

01日 作中人物の誕生日
05日 ほっと一息
09日 新藤卓広さんの新刊と山本巧次さんの次回作
10日 韓国語辞典の更新と『ちはやふる』
11日 吉川英治賞贈呈式
16日 作家の皆さんとの交流
20日 文教堂入谷店様、文教堂ひばりが丘店様、おまけ小冊子
25日 WonderGOO渋川店様、おまけ小冊子
26日 2年前の想い出

2016年4月1日  作中人物の誕生日

 作中人物の誕生日を迎えて呟こうと思っていましたが、忙しくて呟けませんでしたので(笑)、ここに書きます。
 去年も呟きましたが、4/1は『深山の桜』の主人公の一人、亀尾の誕生日です。誕生日を4/1にしたのには様々な理由がありました。4/1生まれまでは早生まれだったり、定年退官の日(自衛隊は誕生日です)が同期の中では一番遅かったり、桜の咲いている季節であったり……。諸々のことを考えて決めました。
 もう一人の主人公、杉村の誕生日は1/7です。これも登場人物像を考えている時に、この日しかないということで決めたのですが、今となれば、ああこの日を選んだのは、私(作者)ではなく、ある意味登場人物が望んだ必然だったのかなとも思います。不思議ですね。
 物語を紡ぐと、登場人物は作者も想定していなかったような「本当に生きている人間」になるような気がします。なので誕生日が来ると、ああ、今は何をしているのかなと思いを巡らせます。
『深山の桜』の終章は2014年の4月の出来事です。あれから2年、どんな日々を過ごしたのか妄想するのも楽しいものです。
 また会える日まで、みんな、元気でいろよ!

2016年4月5日  ほっと一息

 次回作の著者第1稿を送付して呟きました。

 次回作、悪戦苦闘しながら執筆推敲していましたが、ようやく一区切りつきました。完全ボツの可能性もあるわけで(笑)悩ましい日々は続きますが、少し肩の荷が軽くなりました。それにしても自分の生産性の低さに、呆れております。ため息しか出ません。人と比べるものではないのかもしれませんが……。

 苦労しました。なぜか分かりませんが時間が掛かりました。まだ磨き足りない点はあるのですが、一旦、他者の視点が必要と思い、区切りを付けました。
 ラストの1行を書いたのは1か月ほど前ですが、何だろうか、とても切ない想いになりました。苦労しながら物語を一緒に歩んできた登場人物とも、一旦、お別れかと思う気持ちと、これは物語として本当に面白いのだろうかという焦るような感情が混ざりながら、湧き上がりました。
 途中から最初に想定したプロットから段々とずれてきて、どう終わるのか私も分からなくなる中、何とか物語が着地しましたが、果たしてどうなのでしょうか。
 他者(編集者さん)から見て面白くなければ、完全ボツで書き直しの可能性もあるわけです。メールで原稿を送信したあとは、新人賞への応募時代とは違う、何とも言えない気持ちになりました。

 まあ、そんなことを言っていても仕方がないので、どんどん次の作品に向かい合わなければなりません。まずはアイデア出し、プロットと進めていくしかありません。

2016年4月9日  新藤卓広さんの新刊と山本巧次さんの次回作

『このミステリーがすごい!』大賞の先輩作家の新藤卓広さん(第11回優秀賞)と、第13回の同期の山本巧次さんの次回作について呟きました。

 第11回『このミス』大賞の優秀賞を、『秘密結社にご注意を』で受賞された新藤卓広さんの新刊(2作目)が出るそうです。『アリバイ会社にご用心』面白そうなタイトルです。 公務員をされながらの執筆活動は大変と思いますが、楽しみにしております!
amzn.to/1qdqL5e

 新藤さん、なかなか次回作が出なくて、どうしたのかなと密かに心配しておりました。おめでとうございます! まだお目にかかったことはないのですが、ぜひ一度お話をお伺いしてみたいです。

 第13回『このミステリーがすごい!』大賞の同期、山本巧次さんの次回作『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう 両国橋の御落胤』は5/10発売のようです。シリーズ2作目は御落胤ときましたね。果たしてどんな物語なのでしょうか、とても楽しみです!
amzn.to/1qGs7pY

 続いて第13回の隠し玉、山本さんが早くも2作目です。装画はげみさん。面白そうです!

2016年4月10日  韓国語辞典の更新と『ちはやふる』

 韓国語辞典を、かなり久し振りに更新して呟きました。

 ウェブサイトの韓国辞典に「バス」を追加しました。エネルギッシュなバス。こちらも久し振りの更新です。韓国辞典は食べ物ネタとその他のネタを交互に入れているのですが、次回の食べ物ネタは何にしようかと思案中です。韓国に取材に行かねば(笑)。
kamiya-masanari.com/Korea/index

 定期的に更新しようと努力はしているのですが……。楽しみにしていただいている方(いるのかな? 笑)申し訳ありません。お隣の国――韓国を身近に感じていただければ嬉しいです。

 そして第13回優秀賞の同期、辻堂ゆめさんお勧めの『ちはやふる』を一気に読んで呟きました。

 辻堂ゆめさんお勧めの『ちはやふる』が面白い! 文化系スポ根マンガとでもいうのでしょうか、世の中には私のまだ知らない、本当に心を掴まれる面白い物が、たくさんあるのだなとしみじみ思っています。
 ちなみに私が百人一首で好きな歌は『ひさかたの光のどけき春の日に しづ心なく花の散るらむ』です。

 面白いです! 未読の方にはお勧めします。私は作品が気に入ると、それを書いた作者が気になるタイプなのですが『ちはやふる』の作者の末次由紀さん――結構大変な漫画家人生を送られています。作画トレース疑惑があり一時期、漫画家活動を停止されていたのですね。どのような経緯があったのか知りませんが、そこから這い上がってヒット作を書かれるとは凄いと思います。

 百人一首は高校(少年工科学校)の時に大会があったので少しはたしなみます。短歌や俳句は好きですね。定型の中の美を感じます。
『ひさかたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ』
 この句ですが、実は(笑)次回作に関係しています。『深山の桜』では『あれを見よ 深山の桜 咲きにけり 真心尽くせ 人知らずとも』という詠み人知らずの短歌がモチーフでしたが、次回作では紀友則の上記の短歌がモチーフの一つです。

 果たしてどんな物語なのか! 宣伝でした(笑)。

2016年4月11日  吉川英治賞贈呈式

 吉川英治賞贈呈式に参加して呟きました。

 先日、吉川英治賞贈呈式に参加してきました。文学賞は赤川次郎さん『東京零年』、 新設の文庫賞は畠中恵さん『しゃばけ』シリーズ、新人賞は薬丸岳さん『Aではない君と』、文化賞は嘉瀬誠次さん、玉井義臣さん、鶴丸礼子さん。おめでとうございます!
pic.twitter.com/ci46fJCJBb

吉川英治賞

吉川英治賞

吉川英治賞

 新人賞の選考委員の京極夏彦さんは小説とテーマの関係について語られました。ご存じのように薬丸さんは乱歩賞のデビュー作(天使のナイフ、いい小説です!)から一貫して「少年犯罪と少年法」というデリケートな問題を追い続けられています。京極さんは「積み重ねが成果となった」と言われていました。

 薬丸さんは「賞の価値は受賞作品では決まらない。受賞後の活躍が大切」と誠実に話されていました。吉川賞は憧れの賞だったそうです。
 祝賀会では今年の『このミス』大賞受賞者の一色さゆりさんと一緒に、香山二三郎さんの後を付いて多くの方にご挨拶できました。気付きと出会いの多い良き一日でした。

【おまけ話】
 このような授賞式では選考委員の選評まで載った小冊子が配られるのですが、これが駆け出し作家にとってはとても有り難い内容なのです。新人賞の選評では「小説とテーマ」という内容を皆さん語られています。伊集院静さんは「小説家にとってテーマ、題材に出逢うことは、作家としての運命」。恩田陸さんは「つきつめていくというのは勇気の要ること」。京極夏彦さんは「小説は面白ければよい。テーマはその中に含まれている」と言われ、選評で丁寧に「小説とテーマ」に関して語られています(乱歩賞でもそうなのですが京極さんの選評は個別の作品よりも小説を包括的に語られることが多いです)。

 私も物語を綴るようになってから常に「テーマ」について考え続けています。表現したいもの、考えたいものは数多くありますが、それらを作品に仕上げるために何が必要なのだろうかと……。表現技巧が未熟な分、誠実に愚直に丁寧に、物語や登場人物たちと向き合うことなのかな、とぼんやりと思っています。

 テーマ――それは小説にとってあってもなくてもよいもの。私もそうだと思います。ただ、私には書きたいもの表現したいものが山ほどあり、自然とそれがテーマとなり現れてしまうのかも知れません。読者にとっては面白ければいい、それが物語とは思います。
 しかしながら私は物語を通して誰かに何かを届けたいと思っています。受け取り方は制御できません。それは読者の心に委ねられます。でも多くの物語から私は多くの想いを受け取ってきました。それらはすべて私の心の支えになっています。
 どこの誰が必要としているか分かりませんが、何かを届けたい!

2016年4月16日  作家の皆さんとの交流

 作家の皆さんと楽しい一時を過ごして呟きました。

 昨日は1200から2400までたっぷりと同業者の皆様との深い交流ができました。多くの情報と刺激に、脳がまだ戸惑っています。皆様ありがとうございました!
 とても楽しい一時でした。悩むこともたくさんありますが、同じように努力している皆様を見て、よし頑張るぞと新たな気持ちを抱きました!

『このミス』大賞の先輩作家、友井羊さんの企画で『このミス』大賞を始め、多くの作家の皆様と楽しい一時を過ごすことができました。お昼は女性作家メインで、夜は男性作家の皆さんと夜遅くまで、多くの話をお伺いできました。
 お腹も一杯、心も一杯になりました。めえめえ。

2016年4月20日  文教堂入谷店様、文教堂ひばりが丘店様、おまけ小冊子

 文教堂入谷店様、文教堂ひばりが丘店様にも『深山の桜』のおまけ掌編を置いていただき呟きました。

【文教堂R412店様のツイート】

 『深山の桜』のおまけ小冊子ですが、文教堂R412店様のご厚意で、以下の神奈川県の文教堂店舗様にも置いていただいています。お近くの方はぜひお立ち寄り下さい!
・文教堂入谷店様(神奈川県座間市)
・文教堂ひばりが丘店様(神奈川県座間市)
pic.twitter.com/A463J0vqwR
 『深山の桜』の文庫版の販売に伴い、おまけ小冊子を無償でご提供しております。読後に楽しめる三つの掌編が収められています。幾つかの書店様にご協力いただき、店頭にて展開していただいています。お近くの方はぜひ!
 ウェブサイトでもご提供中です。kamiya-masanari.com/contact
『深山の桜』おまけ掌編は下記店舗様にて配布中です。お近くの方はぜひ! その1
・八重洲ブックセンター本店様(東京都中央区)@yaesu_honten
・三省堂書店池袋本店様(東京都豊島区)@ikehon_sanseido
・書泉ブックタワー様(東京都千代田区)@shosen_bt
『深山の桜』おまけ掌編は下記店舗様にて配布中です。お近くの方はぜひ! その2
・MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店様(東京都渋谷区)@junku_shibuya
・高砂屋PAPA上尾店様(埼玉県上尾市)@takasagoya_papa
『深山の桜』おまけ掌編は下記店舗様にて配布中です。お近くの方はぜひ! その3
・文教堂R412店様(神奈川県厚木市)@bunkyoudor412
・文教堂入谷店様(神奈川県座間市)
・文教堂ひばりが丘店様(神奈川県座間市)
『深山の桜』おまけ掌編は下記店舗様にて配布中です。お近くの方はぜひ! その4
・平和書店TSUTAYA興戸店様(京都府京田辺市)
・平和書店TSUTAYA小倉店様(京都府宇治市)
・ブックランドあきば高島店様(岡山県岡山市)@bookland_akiba
 引き続き、自衛隊ミステリー『深山の桜』の手作り小冊子を配布していただける書店様を募集しております。おまけ掌編3編入りで、サインと落款付きです。POPや色紙なども書きますので、お気軽にご用命ください。
 詳細はこちらにてご確認ください。
kamiya-masanari.com/

 皆様のご協力に心より感謝しております!

2016年4月25日  WonderGOO渋川店様、おまけ小冊子

 WonderGOO渋川店様にも『深山の桜』のおまけ掌編を置いていただき呟きました。

【WonderGOO渋川店様のツイート】

 群馬県渋川市のWonderGOO渋川店様のご厚意で『深山の桜』のおまけ小冊子を置いてもらいました。お店の側には陸上自衛隊相馬原駐屯地と演習場があり、若い時に演習場から群馬の素晴らしい夜景を堪能した思い出の地です。お近くにお住まいの方はぜひお立ち寄り下さい!

『深山の桜』のおまけ小冊子を置いていただけるお店を継続して募集しております!

2016年4月26日  2年前の想い出

 2年前を思い出して呟きました。

 小説現代の今月号の江戸川乱歩賞の予選通過者を見て、2年前を思い出しました。私は応募を始めて3年近く箸棒の繰り返しで、1次通過すらできませんでした。何が悪いかも分からなく心が挫けそうな時、ようやく第60回の江戸川乱歩賞で1次選考を通過して、初めて商業誌に神家正成の名前が載りました。
 嬉しい気持ちと同時に2次まで行けなかった悔しさをバネに、1か月後に迫っていた『このミス』大賞に、すべての想いをぶつけました。乱歩賞の選考結果で名前を目にして自分のしてきたことは無駄ではなかったのだとやっと分かりました。その時点では『深山の桜』はプロットしかなく原稿はまだ0枚でした。
 一心不乱に原稿を書き上げた結果、何とか選んでいただけたような気がします。諦めず正しい努力をしていれば、必ずいつかは受賞できます。あなたの想いや物語を、酌み取って下さる方が必ずいます。まだ来月の『このミス』大賞にも間に合います。デビューしてもキツいですが(笑)一緒に夢を見ませんか!

 デビューしてからのがキツい毎日かも知れません(笑)。
 でも上記の呟きは、私の正直な気持ちです。応募時代には文学賞なんてコネやら何やらあるのかも知れないと、某事件で打ちのめされたりもしましたが、『このミス』大賞に関しては自信を持って公正明大だと言えます。
 1次通過は予選選考委員との相性など、運の要素もあるかも知れませんが、選考委員もプロです。行間にこもる作者の想いや熱量などを、正確に汲み取っていただけます。

 だから正しい(ここが大事です。型やら何やら基礎知識が必要です)努力を諦めずに行っていれば、いつかは必ずデビューできると私は確信しています。私がデビューできたように……。
 創作の道は時に辛いこともありますが、物語の最後の一行を書く瞬間は、すべての苦労が吹き飛びます。そうやって紡ぎあげた物語を、多くの読者に読んでもらえるのがプロの作家です。
 生き残りに必死な毎日ですが、自ら望んで登ったこの舞台、楽しみたいです。

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