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第13回『このミステリーがすごい!』大賞、優秀賞を受賞して作家デビューをした神家正成のウェブサイトです。

各作品のおまけ掌編プレゼント中です!

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日々雑記BLOG

過去の日記

 新人賞を受賞してデビューした半熟作家が、本物の作家になるために悪戦苦闘する日々の呟きです。TwitterFacebookのまとめも多いです。

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2015年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2016年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
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2020年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2021年 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
2022年 1月2月3月

2019年7月の日記

02日 八重洲ブックセンター本店様、総合週間ベストセラー8位!
04日 ナナヨンの日
07日 七夕
10日 ああ、愛しき冒険戦記小説
14日 プロット勉強会
15日 海の日
16日 2年半ぶりの重版 『深山の桜』6刷り!
22日 日本推理作家協会に入会いたしました
24日 日本推理作家協会の懇親会
25日 第18回『このミス』大賞 1次選考結果
26日 小説修行 司馬遼太郎さん「前髪の惣三郎」
29日 アイコンチェンジ 夏バージョン
31日 栄冠が輝かなかった人

2019年7月2日  八重洲ブックセンター本店様、総合週間ベストセラー8位!


 先週お伺いして作ったサイン本の効果か、八重洲ブックセンター本店様の文芸書ベストセラーの8位に『赤い白球』がランクインしております!

 お買い上げいただいた皆様、まことにありがとうございます!

 八重洲さんとは相性がよく、『深山の桜』と『七四』の単行本の刊行時もランクインしております。

 先週の訪問時にはやえちゃんが見守る中、心を込めてサインいたしました。
 作中での重要な言葉「武運長久」の文字も綴っております。

 サイン本は数量限定ですので、お早めに!
『七四』と『桜と日章』のサイン本もまだあるかもしれません。

 見ると幸せが訪れるらしいリアル『赤い白球』も置いてあるかもしれませんよ!


『赤い白球』のサイン本やフリーペーパーの展開協力店舗様は、こちらのページを参照してください!

 実績のない作家なので初刷り部数も少なめです。

 認知の壁、購入の壁、読了の壁、多くの壁が立ちはだかり、落ち込むことも多いですが、皆様のご声援とご感想に励まされております!

八重洲ブックセンター本店様の文芸書ベストセラー

2019年7月4日  ナナヨンの日


 今日は74の日らしいのでナナヨンの写真をアップいたします!
 最後のはおまけ(笑)!

 本邦初、完全密室の74式戦車内で死体が見つかるミリタリー捜査サスペンス小説があるらしいっすよ!

 ちなみに『赤い白球』には坂本という主計少尉が少しだけですが出てきます。
 実は『七四』の主人公である坂本孝浩の祖父なのです。

『七四』は『このミス』大賞受賞作『深山の桜』に続く受賞第一作です。

 植木シリーズの第二弾となりますが、当初のやり取りでは、シリーズを書く予定ではありませんでした。
 次回作も自衛隊ものでという依頼でしたが、プロットで二転三転して結局、植木を(主役ではないですが)出す形になりました。

 フリーペーパーを初めて作ったのは『七四』からでした。
そして『七四』まではおまけ掌編を手作りしていましたが、『桜と日章』からはやめました。

『七四』は宮部みゆきさんを始め、多くの方から書評をいただき、本屋大賞でも初めて票をいただいた想い出深い作品です。
 文庫の解説は伊東潤さんです!

宮部みゆきさん書評

ナナヨン

2019年7月7日  七夕


 七夕ということで昨年公開した「#記念日にショートショートを」SS0010「たなばたさま」を、鎮魂の祈りと復興の願いを込めて再度アップします!
 こちらで読めます。

 実は仕掛けがございます。読後に文頭の文字をつなげて読んでみてください。
 気に入っていただけたら、ご感想や拡散をしていただくと喜びます!
 読書メーターはこちらです。


「#記念日にショートショートを」の新作公開は、7/27(土)の予定です。
 テーマは、土用の丑の日 or 夏休みです。どちらで書くかはまだ悩んでおります。

 前回の梅雨入り「救いの大雨」から間が空いておりますが、それまでは過去の26作品をお楽しみください。数分で読めますよ!

 昨年の2月から木下昌輝さんの提唱で始めた「#記念日にショートショートを」ですが、記念日は一回りして、3月からは月一のテーマに合わせて書いております。

 短い文章の中で技巧を凝らすのは難しいですが、毎回楽しみながら勉強しております。

 どなた様でも参加可能です。
 参加条件はハッシュタグ「#記念日にショートショートを」をつけるだけです。
 
 皆様もぜひ書いてみませんか?

2019年7月10日  ああ、愛しき冒険戦記小説


 血湧き肉躍る冒険小説や戦記物語が昔から大好きです。

『赤い白球』では、陸軍の一式戦闘機――隼と英国のスピットファイアの空戦シーンをたっぷりと書きました(もっと描きたかった)。

 迫力満点とお褒めいただきますが、目指したのは宮崎駿さんの『紅の豚』と松本零士さんの『ザ・コクピット』です!

 アニメやマンガと違い、文章で空戦シーンやアクションを書くのは結構大変ですが、大好きなので筆は走ります。

 植木シリーズで毎回最後ドンパチするのは、完全に私の趣味です。
『七四』の甲斐のアクションシーンを、担当者さんがほめてくれた時は嬉しかった!

 必然性?

 細けぇ事はいいんだよ(笑)!


 ちなみに双葉社さんから第二次世界大戦ものとの依頼で、初めに出したのは少年戦車兵のプロットでした。
『赤い白球』には、ちょっとだけ九七式中戦車――チハたんが出ています。

『ザ・コクピット』のような切れ味のいい短編を書いてみたいですね!

 でも実は松本作品で一番好きなのは『男おいどん』なのです!

紅の豚

ザ・コクピット

2019年7月14日  プロット勉強会


 昨日は『このミス』大賞の先輩、伽古屋圭市さんの提案のプロット勉強会に行ってきました。
 参加作家は、あいま祐樹さん、江橋よしのりさん、鷹樹烏介さん、武田綾乃さん、柊サナカさん、宮ヶ瀬水さん、そして私の合計8名。

 十人十色の個性的なプロット、いやむちゃくちゃためになり、楽しかったです!

 会議室の予定の時間では足りなく、呑み会に持ち越しての各自のプロット紹介でした。
 本当に皆さんそれぞれ独特で独自で、なるほど、そうなのか、と納得しきり!

 私は今までの事例と『七四』のプロット履歴を4枚出して説明しました。私の命の年表をもっと詳しく話したかったですが、時間が(笑)……。


 これはパク――(ゲフン、ゲフ)取り入れようと思う内容が多々あったので、私のプロットもバージョンアップできそうです!

 呑み会では、ここには書けない話もたくさん飛び出し、楽しいひとときを過ごしました。

 独りでいろいろ悩むことも多い作家稼業ですが、共に歩む仲間との歓談は、掛け替えないすばらしい時間です!

プロット勉強会

2019年7月15日  海の日


 今日は海の日でしたね。
 昨年公開した「#記念日にショートショートを」SS0011「満艦飾」を再度アップします。こちらで読めます。

 海のない栃木県さくら市に住む、海好きの姉、陸好きの長男、空好きの妹の物語です。

 読書メーターにも登録済みです。
 気に入っていただけたらご感想と拡散を!


 この「#記念日にショートショートを」はシリーズ化しまして、下記のSSを書いています。

 山の日     SS0012「上を向いて」
 きつねの嫁入り SS0017「母の着物」
 文化の日    SS0019「青い空」

 いつかこのトリオの長編を書いてみたいです。 キャラクター設定はできているので、あとはストーリーを作るだけ!

2019年7月16日  2年半ぶりの重版 『深山の桜』6刷り!


 えー、花束と花火で多くの人を祝福してまいりましたが、ようやく……。

『深山の桜』重版決まりました!

 やったー!
 お蔭様で2年半ぶりで、6刷りです。

『桜と日章』(解説でシリーズに言及)や『赤い白球』を刊行し、じわりじわりと売れている模様です。

 ご購入いただいた皆様まことにありがとうございます!

『深山の桜』は第13回『このミステリーがすごい!』大賞の優秀賞受賞作品で、私のデビュー作です。

 内容は荒削りなところがありますが、私の全てが入っているといってもいい圧倒的な熱量の物語です。
 今、同じものを書けと言っても、たぶん書けません……。

 作品紹介はこちらです。

 これを機会に多くの方に届くことを祈ります!


 ちなみに『深山の桜』は、以下のように版を重ねました。

 2015年3月 単行本刊行
 全く売れず。文庫化の際に装画を変更することに(タイトル変更は何とか阻止)。

 2016年3月 文庫刊行(少部数)
 同3月 初めての重版!
 同7月 3刷り
 同9月 『七四』刊行
 同10月 4刷り(全国の文教堂様でフェア)
 同12月 5刷り
 ……
 ……
2019年3月 『桜と日章』刊行
同6月 『赤い白球』刊行
 今日やっと6刷り

 結論は、新作を出してなんぼ(笑)!

『深山の桜』

2019年7月22日  日本推理作家協会に入会いたしました


 先日ようやくですが、日本推理作家協会に入会いたしました。

 デビュー直後は生き残れるかどうかも分からず、また兼業だったので加入をためらっていましたが、宝島社から縛りの3作目を刊行し終え、双葉社で他社デビューも果たし、区切りと思い申し込みました。

 先輩の皆様よろしくお願い申し上げます!
 私の会員名簿はこちらです。


 というわけで明日の推理作家協会懇親会に初参加です。

 授賞式やパーティーには多々もぐり込んでおりますが、推協の懇親会は初めてなので少し緊張しております……。

 とうが立った新参者ですが、皆様にお目にかかれるのを楽しみにしております!
 フリーペーパーを持ってうろうろする予定です(笑)。

 入会に際して会報とウェブサイトに載せる挨拶文を書かないといけないのですが、諸事に翻弄され、まだ書けておりません(泣)……。

 5月号の会報に掲載された赤松利市さんの「新入会の抱負」(こちらのリンク先で読めます)に負けられぬと、変な対抗心を燃やしております(笑)!

2019年7月24日  日本推理作家協会の懇親会


 昨晩は日本推理作家協会の懇親会に初参加してきました。
 多くの方と歓談でき楽しいひと時を過ごしました。

 ハイライトは知り合いの編集者さんと『赤い白球』に込めたドラゴンズネタで盛り上がったことです(笑)!

 蓮見恭子さんからは『襷を、君に。』を頂戴いたしました。拝読するのが楽しみです!


『赤い白球』の1/3は高校(当時は中等)野球の話です。
「龍」の名を持つ主人公の二人は、二遊間を守り、一二番コンビ。

 前にも呟きましたが、イメージは中日ドラゴンズのアライバコンビ(荒木雅博、井端弘和)。
 朴龍「雅」と吉永龍「弘」と名前や誕生日も借りています。

 伝説のグラブトスも作中で書きましたよ!


 愛知県生まれの私は物心ついた頃から中日ファンです。
 野球小説を書くならドラゴンズをネタにしようと思っていました。

 朴と吉永の通う平壌一中の野球部監督は、鉄拳制裁を禁ずる「落合博」克。
 後輩は姜「炳圭(ビョンギュ)」
 ライバル仁川商の右のエースは宮城「憲」司。左のエースは金「昌」浩。


 平壌一中などの人物は全て創作ですが、朝鮮予選大会の得点や結果などは史実のままです。1937年に棄権したのも実は事実です。

 作中には澤村榮治、景浦將、嶋清一などの実在人物の名前も出てきます。
 中でも阪神の景浦には、作中で重要な役割を担ってもらいました。史実でもあの場所にいたらしいです!

日本推理作家協会の懇親会

2019年7月25日  第18回『このミス』大賞 1次選考結果


 第18回『このミステリーがすごい!』大賞の1次選考結果が発表されています!
 通過された皆様まことにおめでとうございます!

 私は第13回なので、ちょうど5年前になりますね。
 杉江松恋さんの作品講評がものすごく嬉しくて何度も何度も読んだことを覚えています。


 今回めでたいことに応募総数が初めて500を越えました。1次通過も多めの24作品です。

 私にとって『このミス』大賞は母校のようなものなので、ますます賞が発展することを何よりも心から願います!

 講評をざっと読みましたが、今回も自衛隊物(オスプレイ!)がありました。

 どの作品も面白そうです!

 作品講評や次回作に期待には、応募に関しての貴重なアドバイスが多数あります。新人賞に応募している方は必読です!

 というか読んでいて、自分自身の身が引き締まります。

 生産性が低いとか悩んでる場合じゃないですね……。

 作家になるよりも作家であることのが難しい、ということなのですよね……!

2019年7月26日  小説修行 司馬遼太郎さん「前髪の惣三郎」


 小説修行&タイピング練習の短編打ち写し。
 19回目は敬愛する大先輩の司馬遼太郎さん。

 前回の宮部みゆきさんと同じ『剣が謎を斬る』(光文社文庫)から「前髪の惣三郎」
『新選組血風録』収録作品で映画『御法度』の原作です。
 逸話は残っているが実在が確認できない加納惣三郎の物語(衆道)です。


「前髪の惣三郎」のデータと感想。
(一太郎より。括弧内は1枚あたりの数)

 三人称多視点
 原稿用紙換算50枚
 総文字数14851(297※少なめ)
 707文(14.1※多め)
 454段落(9.1※最多!)
 平均文長21文字
 平均句読点間隔9文字※最小!
 文字使用率、漢字34%カタカナ0%。

 少ない文字に読点と改行多し!


 司馬さんの文体は、特徴的だ、
 と、思います。

 1枚あたりの文字数が少なめで、文と読点が多く、改行だらけ(現時点で最多です)。
 漢字の開きも、名前の表記も統一されておりません。自由というか……新人の原稿だったらかなりの苦言を(笑)……!

 司馬さんには珍しくミステリー仕立ての短編です。

前髪の惣三郎データ

2019年7月29日  アイコンチェンジ 夏バージョン


 関東地方が梅雨明けしたので、恒例のアイコンチェンジ!

夏のアイコン


 夏といえば高校野球、戦前外地の朝鮮から夏の甲子園を目指す親友の物語『赤い白球』好評発売中です!

 去年の第100回記念大会、8/15の正午のサイレンから始まる老婆と少年の現代パートが、最後には過去パートときれいに重なるミステリーでもあります!

 手紙パートは全て「私の兄は、」から始まり、現代パートも全て「真夏の甲子園」から始まります。現代パートの最後の文頭(最初は「快音が響き、」)を、過去パートの文頭に持ってくるという、お遊びも実は盛り込んでいます。

 冒頭の手紙と現代パートまでは試し読みできます!
 こちらのリンク先の「立ち読み」を押してください。細谷正充さんの書評も読めます!


 刊行から一か月が過ぎましたが、実績の少ない半熟作家ゆえ刷り部数も少なく、話題にもなっておりません(泣)……。

 ただありがたいことに、読んだ方からは熱い感想をいただいております!
 こちらは読書メーター。


 戦争と平和について想いをはせるこの季節に、ぜひ読んでみてください!

2019年7月31日  栄冠が輝かなかった人


 高校野球の季節が始まりますね。

「栄冠は君に輝く」の歌詞をかみ締めるたびに、「栄冠が輝かなかった人」のことを想います……。


『赤い白球』は80年前、外地の朝鮮から夏の甲子園を目指した親友の物語です。栄冠が輝かなかった彼らは、やがて戦争という狂気に巻き込まれます。


 勝負には、勝者と敗者が存在します。 
 ただある意味戦争には、勝者も敗者もありません。生き残った人も、果てしない苦しみを抱えながら生きていかねばなりません。

『赤い白球』は最後、「栄冠は君に輝く」が出てきます。多くの祈りと願いを込めて歌詞を書きました。
 皆様の心に想いが届きますように!


 二人の抱えきれない無念の涙と、それでも上を向こうとする胸に秘めた決意に、「雲は湧き 光あふれて 天高く 純白の球 今日ぞ飛ぶ」の歌詞が重なり、あの場面は、いまだに読むと恥ずかしながら涙がにじみます……。

 第101回の新しき夏の甲子園のお供に『赤い白球』をよろしくお願い申し上げます!


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